加齢による筋力・筋量の低下予防のために
「起き上がる」「立つ」「歩く」「座る」「物を取る」などの日常生活に必要な動作には身体のさまざまな筋力を使います。
毎日に必要な動きをトレーニングすることで、徐々にご自身でできることが増えたり、行動範囲が広がったりします。すると、自信や意欲も沸いてくるため、心身ともに健全化していきます。このことがご本人のみならず、ご家族をはじめとする周囲の方にもよい変化、影響をもたらします。
私たちはご高齢である利用者様の「より快適で自立した生活」を全力でサポートします。
筋力トレーニングの必要性
一般的には、筋力は20歳代にピークを迎え、老化とともに徐々に低下し、60歳を過ぎると劇的に低下します。
しかし、高齢者の筋力やその他の運動機能には、大きな個人差があります。同じ80歳でも、まったくの寝たきりの人もいれば、元気にスポーツをしている人もいます。これは、日常の運動に差があるためです。
筋力・筋量は、何もしなければ毎年少しずつ減っていき、やがて運動機能が低下します。しかしながらこの時点でも、適切な運動により高齢者であっても筋力の回復は望めます。
筋力トレーニングの効果
高齢者であっても、積極的な筋力トレーニングを行えば、加齢による筋力・筋量の低下を防ぎ、さらに増強することが可能です。同時に、持久力や、柔軟性、バランス能力も向上することができます。最近の研究では、90歳以上の高齢者であっても、筋力トレーニングにより筋力を増強できることがわかっています。
家にこもりきりの生活となり日常の活動量が低下してくると、次第に運動機能が低下します。また疾病や外傷を機会にしてあまり動かなくなることがあり、急激に運動機能が低下することもあります。こうした運動機能の低下は、そのために外出がおっくうになり、さらに運動機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。
高齢者の自立した生活のためには、この悪循環を断ち切る必要があります。